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俳優 小池徹平さんインタビュー(2022年3月25日掲載)

デビュー以来、俳優やミュージシャンとして幅広く活躍してきた小池徹平さん。5月17日開幕のミュージカル『るろうに剣心 京都編』に出演される小池徹平さんに作品の魅力を伺います。

ヘアメイク/加藤ゆい(fringe) スタイリング/松下洋介 撮影/梁瀬玉実

小池徹平さんプロフィール

大阪府出身。2001年に第14回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを獲得し、芸能界デビュー。翌年、同じ事務所所属のウエンツ瑛士と音楽デュオWaTを結成する(2016年解散)。同年ドラマ『天体観測』で俳優デビューを果たすと、以降ドラマや映画、舞台など多方面へ活躍を広げ、2008年には映画『ホームレス中学生』で第32回日本アカデミー賞新人賞を受賞した。2020年にミュージカル「るろうに剣心 京都編」に主演・緋村剣心役で出演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止に。今年1月、再び上演が決定した。

 デビュー以来、俳優やミュージシャンとして幅広く活躍してきた小池徹平さん。現在は持ち前の音楽センスと存在感のある演技を武器に、数々のミュージカル作品で高い評価を受けています。5月17日開幕のミュージカル『るろうに剣心 京都編』に出演される小池徹平さんに作品の魅力を伺います。

ミュージカル『るろうに剣心 京都編』~あらすじ~

 大ヒット漫画『るろうに剣心』をもとに、ミュージカル界のトップランナー小池修一郎が脚本を書き下ろし、演出を手掛ける作品。
 物語の舞台は明治維新後の京都。幕末の世に「人斬り抜刀斎」として恐れられた緋村剣心(ひむらけんしん)(小池徹平)。維新後は不殺(ころさず)の誓いを立て、刀の峰を刃とした「逆刃刀(さかばとう)」を手に流浪人として生きていた。ある日剣心のもとに志々雄真実(ししおまこと)(黒羽麻璃央(くろばまりお))が明治政府転覆を狙っているという報が届く。剣心は仲間達の制止をふりきり、志々雄を止めるため一人京都に向かう。そこには幾多の試練と、強大な敵が待ち受けていた。

2020年に上演が予定されていた本作ですが、新型コロナの影響で中止に。今年改めて公演が決まりましたが、今の気持ちをお聞かせください。

 2年前は殺陣(たて)の稽古ができたのは初日だけで、翌日からの稽古は無くなって、そのまま終わってしまいました。受け入れがたく、ぶつけようのない悔しさなのか、悲しさなのか分からない感情があって。また舞台がやれるって聞いたときは、心の中でくすぶっていた炎が、大きく激しく燃え上がるような気持ちになりましたね。
 とはいえ新型コロナも収束はしていないので、予断を許さない状態だとは思っています。

子供のころから『るろうに剣心』のファンだったそうですが、作品の魅力とは?

 キャラクターたちが大好きです。登場人物は個性豊かで、剣技もカッコいい。一対一で剣を交える戦闘シーンは、勝負が決まるまでがあっという間に感じられました。少年だった僕は、命のやり取りの緊迫感にワクワクしながら読んでいたのを覚えています。
 大人になって読み返すと、主人公の緋村剣心がただ強いだけではなく、剣を交えることで相手の心の本質を見抜いて、生きる道を指し示す。敵に力を与えるような言葉をかけられる人間の深さが、いまになって響くというか、すごく好きなところです。

個性豊かな登場人物を演じる、役者人も魅力的ですね

 今回は初共演の方が多いので、どんな舞台になるかとても楽しみです。
 そんな中で師匠役の加藤和樹くんとは、今回演出される小池(修一郎)先生の舞台『1789 -バスティーユの恋人たち-』 でご一緒しています。でもその時はダブルキャストだったので、一緒にお芝居をしたことはないんです。同じ作品を作り上げた仲間だったのに、今回初共演ということで不思議な感じがします。どんな師弟関係になるか楽しみにしています。

ミュージカル『るろうに剣心 京都編』は、どんな作品になりそうですか?

 小池(修一郎)先生の演出される作品は、たくさんのダンサーさんや役者さんを使った演出表現がすばらしいんです。前回出演した『1789 -バスティーユの恋人たち-』でも、普通であればただの激しい剣のぶつかり合いになるシーンを、楽曲を使ってきらびやかに、しなやかで、迫力のあるミュージカルならではの表現に仕立て上げていました。
 歌やダンスがあるから楽しめた! 今回の『るろうに剣心 京都編』はそう感じてもらえる舞台にしたいですね。

今回の舞台、ほかではできない体験ができるとか?

 上演されるIHIステージアラウンド東京(江東区豊洲)は舞台がぐるっと客席を囲んでいて、客席が360度回転する劇場です。僕は初出演ですけど、何度か客席でお芝居を見させていただいています。客席が回るのってお客様はすごく楽しいし、回る景色に合わせて演者が動くのも新鮮で楽しめると思います。回るっていってもシートベルトのいらないスピードなので、乗り物酔いする方もご心配なく(笑)
 このステージをどう使った演出になるかはまだ分かりませんが、僕はけっこう走らされることになるだろうと思います(笑)

ハードな舞台を乗り切るための健康の秘訣はありますか?

 ピラティスが好きで続けています。地方公演期間中に指導してもらえるトレーナーさんを探していたんですが、ちょうどその時に出会った方がピラティスをされていたんです。一般的なジムのイメージは、大きな重りを使って筋肉を鍛える感じですけど、ピラティスの場合は器具がシンプル。ストレッチポールを使って体の芯をまっすぐにするとか、一見地味なんですけどメッチャしんどい! 即効性があって、すぐ体も引き締まった感じがしていい。ピラティスを始めてある日、体組成計で測ったら「体年齢23歳」って出て自分でも驚きました。
 無理しなくてもいいので、僕と同年代のかたにはもちろん、60代、70代もっと年上の方にもピッタリな健康法だと思いますね。

36歳の小池さんですが、今後どのように年を重ねたいと思いますか?

 自分は健康であることがすごく大事だと思います。
そして、健康は積み重ねが大切。だから今のうちから健康には気を遣っています。自分が楽しいと感じながら毎日を生きることで、体も心も健康でいられるんじゃないでしょうか。
 ミュージカル『るろうに剣心 京都編』は歌やパフォーマンスなど見どころがたくさんあって、楽しい舞台になると思います。お客様に楽しんでもらって、心を健康にして帰ってもらえるような、そんな舞台にしたいと思います。

2022年5月17日(火)~6月24日(金) IHIステージアラウンド東京

【原作】「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」 和月伸宏(集英社 ジャンプ コミックス刊)
【脚本/演出】小池修一郎(宝塚歌劇団)
【音楽】太田健(宝塚歌劇団)/和田俊輔
【出演】小池徹平 黒羽麻璃央 松下優也 加藤清史郎 岐洲匠 奥野壮
井頭愛海 鈴木梨央 伶美うらら 山口馬木也 加藤和樹 ほか
【特別協賛】くら寿司株式会社
【お問合せ】ステージアラウンド専用ダイヤル 0570-084-617(11:00~16:30)
©和月伸宏/集英社

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