インパクトのある演技と圧倒的存在感で、あらゆる年代のファンを魅了し、舞台や映画、テレビ、バラエティに引っ張りだこの人気俳優・古田新太さん。今回は、9月より富山・新潟・大阪、11月1日より東京・新橋演舞場にて上演される『薔薇とサムライ2』の見どころや、「古田流」の心身の健康法をお聞きしました。
ヘアメイク/田中菜月 スタイリスト/渡邉圭祐 撮影/梁瀬玉実
1965年生まれ、兵庫県出身。劇団☆新感線の看板役者。エネルギッシュで迫力ある演技には定評がある。活躍の場は広く、劇団公演以外の近年の主な出演作品は【舞台】『ロッキー・ホラー・ショー』(22・17・ 11)、『衛生』(21)【映画】『KAPPEI』(22)、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』『空白』(21)など。現在バラエティ番組「関ジャム~完全燃SHOW~」(EX)にレギュラー出演中。映画『空白』により、第43回ヨコハマ映画祭、おおさかシネマフェスティバル2022、第31回日本映画評論家大賞の主演男優賞を受賞。
天海祐希扮する海賊アンヌが古田新太演じる石川五右衛門とともに大暴れする『薔薇とサムライ~Goemon Rock Over Drive~』(2010)の続編となり、新感線の大人気シリーズ『五右衛門ロック』のスピンオフ作品です。
女海賊アンヌが、天下の大泥棒石川五右衛門の協力を得て王国の混乱を収め国王となって十数年が過ぎた頃、王国は新たな危機に直面し、アンヌは国民を守るために五右衛門とともに再び立ち上がる・・・
元気読本…俺には最も無縁のものだな(笑)。健康は一番ないがしろにしているからね。
天海祐希を見るための舞台です。まぁカッコイイですよ。こんなに扮装(ふんそう)する天海祐希は、今はもう中々見れないんじゃないかな。うち(劇団☆新感線)に出るときが一番、ゴージャスな天海祐希が見られる。昔からの宝塚のゆりちゃん(天海祐希の愛称)ファンとかは、お得感満載ですよね。
あんな大樹いませんから。天海祐希という大樹がいることで演じるおいら達も楽しいし、お客さんも喜んでくれる。それにこのご時世で皆が窮屈な思いをしているときに、派手で楽しくてスカッとするものをやりたいっていう考えから、12年ぶりに『薔薇とサムライ』の上演が決まりました。今回も天海祐希の七変化を存分に楽しんでください。続編だけ見ても十分に楽しめるけど、DVDで前作を見るともっと楽しめますよ! (ニッコリ)
おいらも含め、劇団員は50代や60超えてきちゃった人もいて。そろそろ世代交代を考えなきゃいけないなって思いますね。特においら達は舞台が専門なので、テレビや映画などの映像みたいにアップで勝負とかが無いから、走ったり歩いたり体を動かさなきゃ仕方がない。体的にもきついし、そろそろ信頼できる若い衆を集めようということで今回のキャスティングになりました。
今回初共演する、友貴(早乙女友貴)、西垣(西垣匠)、ニコちゃん(石田ニコル)、神尾(神尾楓珠)。この若い衆が活躍して、気に入って楽しんでくれて「また出たいです」って言ってくれたらいいなっていうのが、おいらのモチベーションです。
歌舞伎とかの五右衛門と違って、どっちかというと「マーベル」ですね。スーパーマン。だから強くて負けないし、正義の味方なんです。
「劇団☆新感線」の舞台は特に音が大きいので、少々耳の遠い人でも大丈夫。それに昔のチャンバラ映画みたいな痛快活劇なので、難しいことも敷居が高いことも無いです。言っちゃえば子どもから高齢の方まで楽しめる舞台ですね。
今回は特に「生バンド」が入っているから、音楽も楽しめると思います。今60~70代の方って、若い頃にロック聞いたり、ビートルズ聞いていた人が多いと思うし。
なーんもしていない。しいて言えば無理をする、ことかな(笑)。鍛えたりもしていない。ナチュラルボーンでいけるとこまでいって、ぶっ倒れれば良いと思っています。年々体が弱るのは、仕方がないことだし。死ぬのも順番だから、体の状態を頑張って維持するよりは、無理して動いた方が、僕は楽しいなって思いますね。
してないですね。体を触られたくないから。
お風呂はつかります! 朝にお風呂につかって、前日までのことをリセットしていますね。
体というよりは、心ですね。自分が好きなものを楽しめているかどうかが大切。おいらの場合は、仕事とお酒とタバコ。本を読んだり、プロレスを見ている時間も楽しいです。好きなものが楽しめている限りは、「てめぇは健康だ」って思うようにしています。
本当は、日本酒が大好きなんです。でも日本酒って美味しすぎるし、飲みすぎてしまうから、今は正月とかハレの日にしか飲まない。日本酒を飲むのが心の健康かな。
普段飲んでいるのは蒸留酒です。昔はロックで飲んでいたけど、数十年前からは水割りで飲んでいます…水で割るってことが、体の健康に気をつかっている唯一のことですね!(笑)
おいら達の仕事は定年がないので。自分のモチベーションが下がらない限り、やれるとこまでやろうかなっていうのを、元気の源として過ごしていきたいですね。
もうないね! 大抵のことはやっちゃったし、やりたいと思っていた仕事もほとんど叶ったし。「この役がやりたい」っていうのもないから、有難いことに色んな役がくるようになって俳優としてはすごく楽しい時間を過ごせました。
これからはおいらが一番好きだった「頭の悪いミュージカル」を主にやっていこうとは思っています。若手の人たちに、キレイでかっこいいものだけがミュージカルじゃないんだよっていうのを教えたいです。全部が全部、東宝や宝塚の世界ばかりじゃないっていうのを知って欲しいかな。
伊東四朗先輩です。70超えてるけど、未だにふざけているんですよ。しかも怖い役もやっているし、良いジジィになっているなぁって思いますね。伊東四朗さんみたいになって、いつまでも歌ったり踊ったりして笑われたいなとは思いますね。
【大阪公演】2022年10月5日(水)~20日(木)フェスティバルホール
【東京公演】2022年11月1日(火)~12月6日(火)新橋演舞場
【大阪・東京公演チケット発売日】2022年9月18日(日)am10:00~
※9月中に富山・新潟公演も上演。前売りチケットは完売御礼!当日券あり
【作】中島かずき
【作詞】森 雪之丞
【作曲】岡崎 司
【振付・ステージング】川崎悦子
【演出】いのうえひでのり
【出演】古田新太 天海祐希 / 石田ニコル 神尾楓珠 /
高田聖子 粟根まこと 森奈みはる 早乙女友貴 西垣 匠 / 生瀬勝久 ほか