「知らない人はいない」と言っても過言ではないほど、あらゆる世代に広く知れ渡り、今もなお人気を博す有名曲「マツケンサンバ」を歌って踊る松平健さん。歌手だけでなく俳優業にもますます力を入れており、その活躍から目が離せません。絶賛上演中の舞台『西遊記』では、力強くも愛と優しさにあふれた牛魔王を好演。70歳を迎えられたいま、お仕事に対する思いや健康観にフォーカスします!
1953年生まれ、愛知県出身。テレビドラマ『座頭市物語 心中あいや節』でデビュー。テレビ時代劇『暴れん坊将軍』シリーズでは、約25年(全832回)に渡り主演を務める。2004年、舞台公演から生まれたシングル「マツケンサンバ2」が大ヒット。『日本レコード大賞』特別賞を受賞しNHK紅白歌合戦にも出場。映画出演作には『ストロベリーロード』(91年)、『バルトの楽園』(06)『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(10年)などがある。また、舞台では『魔界転生』(21年)『ようこそ、ミナト先生』『サザエさん』(22年)などに出演。 花果山の石の卵から生まれた孫悟空(片岡愛之助)は天上界で大暴れし、玉帝(曽田陵介)の怒りを買い、五行山に封じ込められてしまいます。五百年後、三蔵法師(小池徹平)に助けられ、有難いお経を取りに行くお供をすることになります。やがて、高伯欽(曽田陵介)と高翠蘭(柳美稀)兄妹に出会い、奇妙な縁から、猪八戒(戸次重幸)と沙悟浄(加藤和樹)、そして玉竜(村井良大)が一行に加わり、5人揃って天竺を目指す長い長い旅が始まります。 見どころは何と言っても、たいへん個性的な俳優陣の出演と、最新の映像技術や特殊効果を駆使した舞台演出です。片岡愛之助さん演じる孫悟空や、その仲間たちが飛んだり跳ねたりというのは十分にありますし、私のサンバステップもあるかもしれません(笑)。特に愛之助さんは歌舞伎でも大活躍されていますし、立ち振る舞いは熟知されているので個人的にもすごく楽しみです。 台本を読むまでは悪役という印象がとても強かったのですが、実際はそうでもなくて。とても優しくて、力強い人物です。孫悟空たちみたいに戦うイメージに加え、「家族愛」が一つのテーマということもあり、ほかの共演者さんたちとは違った面を出せるのではないかと思います。中山美穂さんが演じる妻(鉄扇公主)や、藤岡真威人さん演じる息子(紅孩児)を心底愛し続ける牛魔王を、一生懸命に演じたいです。 睡眠と食事、ウォーキングは日頃から意識しています。ウォーキングは滞在先でもやりますね。食事はお肉や魚からタンパク質を進んでとるようにしています。 ありがたいことに、コロナ禍が落ち着いてきた頃から各所でお話をいただくようになりまして、再熱しているそうです。やっと皆さんも外に出られるような時期になり、ちょっと動きたくなるような、うっぷんを晴らすのには良いのかもしれません。「マツケンサンバ」はとにかく歌って、踊って、笑顔になれる。そんな曲であると改めて思いました。 それはあまり無いですね(笑)。披露する! となったら100%を出して、聴いていただける方に「とにかく笑顔になってもらいたい」といった思いで、いつも歌って踊っています。 「今後どんな役に挑戦してみたいですか」といった質問をよくいただくのですが、これまで色々な役をやらせてもらっているので、役については特段これといったものはありません。いまはお客様の前で演じたり、歌って踊ることが本当に楽しく感じているので、仕事をいつまでも続けていけるように、健康で元気な体を維持することが目標ですね。 お仕事を卒業された方、辞められた方も多いでしょう。今まで時間に追われてずっと仕事をしてきた分、趣味や自分の好きなこと、やってみたかったことを改めて始めるのも良いかもしれません。また体が元気なうちに、あちこちお出かけするのもおすすめです。
【東京公演】2024年1月6日(土)~28日(日)@明治座 【脚本】 【演出】 【出演】 【チケットについてのお問い合わせ】
撮影/牧野健人~松平健さんプロフィール~
舞台『西遊記』~あらすじ~
是空国に到着した三蔵一行は、国王の牛魔王(松平健)、妃の鉄扇公主(中山美穂)、王子の紅孩児(藤岡真威人)から盛大な歓待を受けます。かつて天上界で悟空と絆で結ばれていた牛魔王はその再会を喜びます。でも本当に夢の国なんてあるのでしょうか。不穏な動きを見せる鎮元子(田村心)の存在も気になります。
是空国で繰り広げられる摩訶不思議な物語、悟空たちは隠された意外な秘密を解き明かします…。
日本テレビ開局70年記念舞台として上演される『西遊記』。これまでにも舞台や映像作品によって長年愛されてきた作品ですが、今回はなんと「令和版」が見られるということで、期待が高まっています。
今回演じる「牛魔王」役において、意識していることはありますか。
舞台は昨年11月から始まり、全国各地を回るため長丁場となり体力維持も大変かと。何か日頃から気をつけてやっていることはありますか。
健康への意識は、60歳を過ぎて随分変わりました。夜遅くに食べないとか、お酒はちょっと控えるとか。そのおかげか、70歳になっても極端に体力が落ちたと感じることも少ないです。
70歳にはとても見えない、若々しい肌艶が印象的です。松平さんと言えばやはり、「マツケンサンバ」は避けて通れません。近年ではコラボカフェや女児向け雑誌の付録など、再ブームが来ていますね!
日常生活において口ずさんでしまうときはありますか。
歌手に俳優と、多方面で活躍されている松平さんが、仕事やプライベートで今後叶えたいこととは。
元気読本の読者の方々は、松平さんとお歳の近い方もたくさんいらっしゃいます。読者の皆様に向けて、簡単な「元気アドバイス」をお願いします。
今回ご紹介した『西遊記』という舞台も、あまり舞台に馴染みが無いであろう男性の方にもぜひ観てもらえたらなと思います。とても楽しくて明るい芝居に加え、愛や家族のテーマなど、いろいろな楽しみ方ができますよ。
マキノノゾミ
堤幸彦
片岡愛之助 小池徹平 戸次重幸 加藤和樹 中山美穂 松平健 ほか
明治座チケットセンター 03-3666-6666(10:00~17:00)