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女優 清水くるみさんインタビュー(2024年2月25日掲載)

所属事務所主催のオーディションにて13歳でグランプリを獲得。以降は立て続けに作品に出演し、その実力で近年ますます存在感が増している清水くるみさん。舞台『東京輪舞』では、「東京の現在」を体現する役6に挑戦。作品にかける意気込みを真摯に語りながらも、時折見せるはじける笑顔で周りをパッと明るくする清水さんに、お話をお伺いしました。


スタイリング/岡本健太郎
ヘアメイク/夏子(アッパークラスト)
撮影/梁瀬玉実

~清水くるみさんプロフィール

2007年開催「アミューズ30周年全国オーディション」で65,368人の応募の中からグランプリを獲得。以降、CM、ドラマ、映画などに立て続けに出演し、無垢な魅力と、演技・唄・ダンス三拍子そろった実力で多くの作品で存在感を示す。主な出演作に、【映画】『最後まで行く』(23)、『わたし達はおとな』(22)【ドラマ】NHK連続テレビ小説『ブギウギ』(23・NHK)、『親友は悪女』主演(23・BS-TX)、『持続可能な恋ですか?』(22・TBS)【舞台】『月とシネマ2023』(23)、ミュージカル『マリー・キュリー』(23)、A New Musical『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』(23・19)、ミュージカル『ヘアスプレー』(22)などがある。

所属事務所主催のオーディションにて13歳でグランプリを獲得。以降は立て続けに作品に出演し、その実力で近年ますます存在感が増している清水くるみさん。舞台『東京輪舞』では、「東京の現在」を体現する役6に挑戦。作品にかける意気込みを真摯に語りながらも、時折見せるはじける笑顔で周りをパッと明るくする清水さんに、お話をお伺いしました。

ARCO PRODUCE 2024『東京輪舞』とは

 現代を生きる人間をユーモアを交えた時代感覚で切り取る今大注目の作家・山本卓卓と、ポップかつダイナミックな趣向と繊細さを兼ね備えた演出を得意とする杉原邦正がタッグを組み、髙木雄也・清水くるみという多彩な表現力を持つ二人の俳優と共に創り上げる『東京輪舞』。トウキョウのリアルとエロスを交差させ、私たちの現在に迫る舞台に乞うご期待!

19世紀末のウィーン社会に問題作としてその名を広めた『輪舞』が、現在の「東京」に翻案された今作品。オファーを受けた際の率直な気持ちを教えてください。

 2人芝居はいつかやってみたいと思っていたので、20代のうちに機会をいただけてとてもうれしかったです。共演の髙木雄也さんがおっしゃっていた、「自分にやれるかは不安だけど、自分以外の誰かが演じるのは嫌だ。だから自分がやりたい」というコメントに共感しましたし、この作品を乗り越えたら新しい役者としての可能性に気づけると感じ、ぜひ挑戦したいと思いました。それに台本を初めて読んだときは、めちゃくちゃ面白くて。作品が面白い分、舞台に立ったときに負けないようにと、プレッシャーも感じていますが本当に楽しみです!

今回共演される髙木さんとの相性はどうですか?

 私は結構フレンドリーなタイプなのですが、髙木さんは自分以上にフレンドリーで、伝えたいことを引き出してくれます。まだ本読みは2回しかしていないけど、すごく稽古がしやすいんだろうなって安心感がありますね。もともと髙木さんには「ごくせん」のクールなイメージと、アイドルらしいキラキラなイメージを持っていたので、すごくおしゃべりされる一面にギャップがありました(笑)。演じる上で何でも共有できそうです。

舞台のテーマが「東京の現在」ということですが、愛知県出身の清水さんは東京をどんな街だと捉えていますか。

 本当に色んな人がいるなぁって思います。観光大使をやらせてもらっている愛知県大府市でトークショーをしたときに、見に来てくれた友達の大半が家庭を持っていて、落ち着いた生活を送っている子ばかり。そう考えると、東京の友達は結婚していない子も多いし、仕事でバリバリやっている子もいれば結婚している子も。東京は色んな選択をしている人が多い印象ですね。愛知と東京、それぞれに良さはあると思います。地元に帰ると心からホッとしますし、東京は高い志を持った人たちから受ける刺激も多いです。どちらも私にとって大切な場所です。

作中では6役を演じる清水さんですが、役作りにあたって難しさを感じている部分とは。

 演じたことが無い役が多いのはもちろん、LGBTQなどこれまで自分が言及したことの無い役を掘り下げていく難しさは感じています。役ごとに伝えたいテーマをつかむことで、どこを強調したら良いとか、試行錯誤してしっかり準備していきたいです。

中には色気のある役で、共演の髙木さんを誘惑したりされたりなど、清水さんにとって新境地となりそうですね!

 小悪魔みたいな役は今までもあったのですが、色気というよりかはキュートな感じで演じていました。その意味では今回初めて大人の女性を演じるので戸惑っている部分もありますが、身近にいる色っぽい人を参考にするとか、今はとにかくイメージしています。嫌な色気にはしたくなくて、女性に「私もこうなりたい」と思ってもらえるような、品のある色気を出してお客さんをドキドキさせたいな。

新しい清水さんを見られるのがとても楽しみです。そもそも女優になろうと思ったきっかけは、神木隆之介さんに会うためと拝見しましたが、本当ですか?

 本当です(笑)。今の事務所のオーディションで、最終審査まで残ったら神木さんに会えると書いてあって。当時から神木さんの優しいお芝居が大好きで、私もあんな人になりたいと13歳ながらに思った記憶があります。それ以前に、私は小さい頃からステージに立って何かするのがとても好きだったみたいで。アンパンマンショーの司会のお姉さんになることが夢だったり、学生時代は生徒会長もやったり。キラキラした世界に入るんだ! という気持ちで上京もしましたし、完全に夢見る少女ですね(笑)。もちろんこの世界に飛び込んで苦しいことも経験しましたが、当時感じていた圧倒的な「楽しさ」が原動力でした。

舞台に加えドラマや映画など、ますます存在感が増している清水さんが大切にしている健康法とは。

 自炊です。母が料理好きなこともあって、小さい頃から家で食事するのが普通だったので一人暮らしになっても習慣になっています。自分の体調に合わせて管理できるから健康には良いですね。でも未だにコンビニの菓子パンはご褒美感があって、見るとワクワクします!

得意料理は何ですか?

 麻婆茄子と餃子、みそ汁は友達に好評です。特にみそ汁は、以前飲食店で食べたものがとてもおいしくて感動して、お店の方にコツを聞いて自宅でも再現してみようと思って。愛知出身なので八丁味噌を使うんですけど、白味噌とブレンドしてつくるのがこだわりです。

家庭的な一面も眩しいです! 最後に、清水さんが今後挑戦してみたいことを教えてください。

 ラジオパーソナリティです。色んな人に大好きな韓国ドラマをとにかく紹介したい(笑)。私より韓ドラを見ている人にまだ会ったことないですね。「友達にもストーリーが分かりやすくて見たくなる!」って言ってもらえるので、プレゼン力があるのかも(笑)。今年はそういう機会があったら良いなって思います。

【東京公演】2024年3月10日~28日 PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)
【地方公演 】2024年4月 福岡、大阪、広島

【原作】
 アルトゥル・シュニッツラー

【作】
 山本卓卓

【演出・美術】
 杉原邦生

【出演】
 髙木雄也 清水くるみ

【企画・製作】
 株式会社パルコ

【お問い合わせ】
 パルコステージ 03-3477-5858

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