演歌歌手 伍代夏子さんインタビュー（2025年1月25日掲載）

楽曲紹介『渋谷百年総踊り』

BEGINニューアルバムに収録の新曲『渋谷百年総踊り』を伍代夏子がカバー！ この度、今回が初タッグとなる両者による楽曲カバー企画が実現。比嘉栄昇氏 作詞・作曲のこの曲は、ハチ公生誕100年で祝祭に盛り上がる、BEGIN第二の故郷・渋谷の街のために書き下ろされた新曲。それを生粋の渋谷区生まれ・育ちの伍代夏子がカバーするという、街を愛する音楽人たちのマインドに満ちた企画です。演歌・歌謡界の華が渋谷とBEGINに愛と尊敬を込めて謡う、麗しき渋谷の音頭！

新曲『渋谷百年総踊り』は、沖縄・石垣島出身の3人組、BEGINさんの作品です。伍代さんにカバーのお話が来た際は、どのようなお気持ちでしたか。

　私が渋谷生まれ、渋谷育ちでゆかりのあることからお話をいただき、それはもうありがたくてうれしくて。やるしかない！ と思いました。当時BEGINさんが上京して暮らした渋谷へ感謝の思いを込めた楽曲ということで、渋谷愛をとても感じましたし、この曲を根づかせるのは渋谷出身の私しかいないというか、一種の使命感も感じましたね。それにオファーをしてくださったプロデューサーは、昔、家の向かいに住んでいた知り合いの方なんです。お互い渋谷で生まれ育って、今回こうしてご縁でお声掛けしてもらったことが本当に光栄です。渋谷の祭りといえばこの曲！ と言われるくらい、大切に育てていきたいです。

いろんな方の「渋谷」に対する思いが詰まっている作品ですね。伍代さんのふるさと（渋谷）はどんな場所ですか。

　渋谷と言えば、テレビでスクランブル交差点を行きかう人たちが映って、「寒そうですね」「傘をさしています」とか、よく天気の話をしているじゃないですか。私のふるさとはそのイメージとは少し違って、緑も多い地域なんです。テレビでよく映る渋谷109やセンター街は徒歩圏内でよく遊びに行っていましたが、あくまで遊びにいくところで、ふるさととは別の都会っていうイメージはずっと持っていますね。

長い芸能生活で、これまでたくさんの魅力的な楽曲を届けている伍代さんですが、歌う上で大切にされていることはありますか。

　作家さんの楽曲に対するイメージを歌声に乗せて届けることです。作家さんもいろんな方がいらっしゃいますから、中には細部にこだわって調整を繰り返す方もいれば、「伍代さんの好きなように」と任せてくださる方もいます。私はどんな作家さんでも、妥協無くオーダーに応えたいと思うので、作家さんと同じ目線に近づけるよう、これからも努力していきたいです。

歌手活動はもちろん、多方面で活躍の場を広げている伍代さん。その若々しさをキープするための秘訣が気になります！

　ありがたいことに丈夫な体に産んでもらったと思います。大病はもちろん、風邪もめったにひきません。でもかつては、若々しさというか健康を保つためにストレッチや半身浴など、いろいろ手を出したこともありました。でも三日坊主でどれも続かなくて（笑）。いま私が意識しているのは「我慢しない」ことです。例えばダイエットをしているとき、どうしても揚げ物やチョコレートが食べたくなったら、思い切って食べちゃいます。そうすると、心も体も自然と満たされてストレスフリーになるので、私の場合はその状態が健康への近道かなって。とは言いつつ、ビタミンCは気にして取っています。ビタミンC不足はストレス耐性に影響するそうなので、これからも取り続けていきます。

伍代さんおすすめの「元気が出るご飯」はありますか。

　スタミナ定食です！ 生姜焼きのできたての匂いとか、たまりませんね。付け合わせでよくある、キャベツの千切りとの相性も大好き。今日は頑張ろう！ と気合いを入れる日によくいただきます。お肉は豚肉を選ぶことが多いです。

杉良太郎さんとご結婚されてからは、ボランティアなど福祉活動にも精力的に取り組まれているとお聞きしました。

　杉さんと結婚してから、福祉に対する考え方が大きく変わりました。実際にボランティアに行っても、私たちができることって本当に限られていて、その無力さや虚しさを感じることもたくさんあります。それでも続けることでほんの少しでも皆さんの力になれるなら、私はこれからも頑張っていきたいと思うんです。

ありがとうございました！