女優 浅野ゆう子さんインタビュー(2018年8月25日掲載)

抜群のプロポーションと圧倒的な存在感で、男性女性を問わず多くの人々から支持を集める、浅野ゆう子さん。今回は10月にご出演される舞台『魔界まかい転生てんしょう』の見どころと、健康の秘訣についてお伺いしました

撮影/安友康博
スタイリスト:犬走比佐乃
メイク:持丸あかね

Yuko Asano
あさの ゆうこ/1960年7月9日生まれ。兵庫県神戸市出身。1974年に歌手としてデビュー。「恋はダン・ダン」で第16回日本レコード大賞新人賞を受賞する。1988年にフジテレビの連続ドラマ「君の瞳をタイホする!」のヒロインに抜擢されて以降、数多くのトレンディ・ドラマでヒロインを演じ、女性から多くの支持を集める。95年公開の映画「藏」で第19回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。NHK大河ドラマ「功名が辻」など、近年は時代劇でも圧倒的な存在感を発揮。10月には山田風太郎の人気時代小説が原作の舞台『魔界転生』に出演する。
抜群のプロポーションと圧倒的な存在感で、男性女性を問わず多くの人々から支持を集める、浅野ゆう子さん。今回は10月にご出演される舞台『魔界まかい転生てんしょう』の見どころと、健康の秘訣についてお伺いしました。

ご出演される舞台『魔界転生』のストーリーを教えてください。

歴史のロマンと奇想天外なファンタジーが合わさった壮大な時代劇です。舞台は江戸時代、島原の乱で幕府軍に敗れた天草四郎が、「魔界転生」という死者を再生する術でこの世に蘇ります。幕府への恨みを晴らすため、宮本武蔵など、同じく幕府への恨みを持って黄泉の国から蘇った剣豪達と「魔界衆」を結成。この魔物たちの企みを阻止すために立ち上がった、柳生十兵衛率いる「柳生衆」と壮絶な戦いを繰り広げます。

浅野さんが演じられる「淀殿」はどのような役ですか。

実際の歴史の淀殿は豊臣秀吉の側室として大坂の陣で非業の死を遂げましたが、舞台では幕府への恨みを晴らすために魔物として蘇ります。以前「真田十勇士」という舞台で淀殿を演じさせて頂いたのですが、その時は切ないラブストーリー仕立てのところがあって、女性として大好きな役でした。もう一度演じることができて本当に嬉しいのですが、今回は実際に生きている人ではなくて、一言でいってしまえば「妖怪」(笑)。なので、あまり縛られることなく、自分なりに色々とイメージを膨らませて役作りを楽しんでいます。

共演者も非常に豪華ですね。

主人公の柳生十兵衛を演じる上川隆也さんとは、大河ドラマでご一緒させて頂きました。その時から素敵なお芝居をされる役者さんだなと思っていましたが、今回は初めて舞台で共演できるということでとても楽しみです。また、松平健さんや山口馬木也さんなどは時代劇に数多くご出演されていて、殺陣たてが本当にお上手で素晴らしいです。殺陣師も日本を代表する方が参加してくださっていますので、迫力満点の時代劇をぜひ生でご覧頂きたいと思います。

非常にご多忙だと思いますが、健康のために気をつけていることはありますか?

ひとつは「食事」でしょうか。私は食べることが大好きで、食べたいものを美味しく食べられることが健康の一番の「ものさし」だと思っています。やはり口から摂るものなので、素材とかバランスとか、色々と気をつけるようにはしていますね。

具体的にはどのようなことに気をつけていますか?

朝はほぼ毎日、30品目近くの食材でスムージーを作っています。小松菜やほうれん草、ゴーヤーにパプリカ、人参、セロリといった有機栽培のお野菜がメイン。毎日の健康にとても役立っていると思います。ただ、実は私は炭水化物が大好物で、ご飯もパンも麺類も目がないんですね。これも気を付けなきゃと思っているんですけど、なかなか難しくって(笑)。

デビュー当時から抜群のプロポーションを維持されていますが、なにか秘訣はありますか。

年齢を重ねると代謝が悪くなるので、なるべく動くようにしています。激しい運動はひざや腰に負担がかかりますから、買い物に行ったりとか、家の周りを散歩したりだとか、そういう普段の生活でなるべく多く歩くようにしていますね。

歩くことが大切だと気づいた「きっかけ」は何かあるのでしょうか。

私の母が85歳になるんですけど、必ず毎日30分はウォーキングマシーンで歩いているんですね。そういう努力をしている母の姿に頭が下がる思いでした。車で移動することが多い私ですが、歩かなきゃダメなんだということに気づかせてもらいました。

浅野さんから見て、お母様が元気でいられる秘訣は何だと思いますか?

母は店をやっています。開業からもう半世紀になりますが、今も毎日店に出ています。古くからのお客様たちとおしゃべりをして、楽しい時間を過ごしています。誇りを持って50年近く続けてきた店が母の生きがいです。仕事でもなんでも、人生に生きがいを感じている人は強いと思います。

あとは食べたいものをびっくりするくらい食べます(笑)。一緒に食事をして家に帰っても「なんだかお腹すいたわ」っておやつ・・・とか食べちゃうんです! 好きな物をおいしいと言って食べられるのは本当に幸せなことですし、それが健康にも繋がっているのかなと思います。

ストレスの解消法はありますか。

ストレスはどんな人でも感じていると思いますが、それを意識すること自体が「ストレス」になってしまうでは?と思います。私は生まれ持っての性格もあるのかもしれませんが、内側に溜め込まないところがあるので、特別に「これでストレスを発散してます」というのはないですね。ゆっくりお風呂に入って、好きな読書をして、ゆっくりと眠る。こうした普通のサイクルのなかで、自然とストレスがなくなるような生活を送るように心がけています。

読書が好きということですが、どのような本を読まれるのですか?

私は活字が大好きなので、特にジャンルは選ばずに、気になる作品・話題になっている作品を中心に読む感じですね。あとはたとえば、山本周五郎先生の作品を1作読み始めると先生の過去の作品を全部読んでみようと思ってダーッて読んでみたり、またある時は源氏物語を読破しようとして全巻読んだり。最近は作家を追って読むスタイルになっています。最近は電子書籍で、だいたい1日1冊のペースで読んでいます。

浅野さんのように美しく年齢を重ねたいという女性の方も多いですが、意識していることはありますか。

私はやはり「心」が大切だと思っていますね。つらいな、苦しいな、痛いななんていうふうに考えていると、だんだん顔がうつむいてしまいますよね。顔が俯くと表情も暗くなるし、肩も前にきて姿勢が悪くなる。姿勢が悪くなると、内臓が圧迫されて負担がかかる。だから私は、なんでもいいから「笑えるようなことがないかな」と周りを見渡してみたり、1日1回は胸をはって姿勢をよくし、空を見上げて、顔を上げるようにしています。

最後に、浅野さんにとって健康とはどのようなものですか。

今は「平均寿命が100歳」なんて言われる時代じゃないですか。それは本当にすごいことだと思いますが、やっぱり「健康寿命が100歳」って言われる時代になるのが、私たちにとって幸せなことなんじゃないかなって思うんです。「元気に100歳まで頑張る!」っていうのは、人としての夢ですよね。そのために大切なのが、やはり健康であること。私もずっと健康で、生涯現役で女優というお仕事ができたらと思います。



原作:山田風太郎(角川文庫刊)
脚本:マキノノゾミ  演出:堤幸彦
出演:上川隆也  溝端淳平  高岡早紀  浅野ゆう子  松平健 他
企画・製作:日本テレビ

日程・会場:
東京公演 11月3日(土・祝)~27日(火)明治座
お問合せ 明治座チケットセンター
     03-3666-6666(10:00〜17:00)
福岡公演 10月6日(土)~10月28日(日) 博多座
大阪公演 12月9日(日)~14日(金)梅田芸術劇場メインホール