元気あふれる明るいキャラクターで人気の川平さん。俳優として数多くの作品に出演する他、キャスターやナレーターとしてもご活躍されています。今回は、12月にご出演されるミュージカル『日本の歴史』の見どころと、健康の秘訣についてお伺いしました。
撮影/安友康博
NHK大河ドラマ「新選組!」や古畑任三郎シリーズなど、数多くの人気作品を手がけてきた脚本家の三谷幸喜さん作・演出で、卑弥呼の時代から太平洋戦争までの日本の歴史を、今までに誰も見たことがないような「あっ」と驚くミュージカルでお届けします。本当は見どころを詳しくお話したいのですが、今回は歴史好きの人でも「こうきたか!」と唸ってしまうような驚きの展開の連続で、ストーリーも直前まで秘密なんです。三谷さんだからこそ、そして、ミュージカルだからこそ紡げる1700年もの『日本の歴史』をぜひ劇場でお楽しみください。
実は、今回は誰が何を演じるかというのもトップシークレット(笑)。中井貴一さんや香取慎吾さんなど、僕を含めて7名の出演者で総勢50人以上もの歴史上の人物を演じ分けますが、「まさか歴史上のあの人物をこの人が演じるの!?」というサプライズもご期待ください。
皆さんとても素晴らしい方たちばかりで、共演できて本当に嬉しいです。今回は大尊敬している先輩の中井貴一さんと2人だけのシーンもあるので、今からとても楽しみです。
それはもう間違いなし! 実は僕、学生の頃なんか「歴史の授業なんて燃えて無くなってしまえ!」と思うくらい歴史が苦手だったんです(笑)。でも今回、台本を読んだら本当に面白くってビックリ!
そもそも“歴史”って、いわば筋書きのない“物語”なんですよね。そういう意味では日本の歴史って、世界でも類を見ないほどドラマティックで最高のストーリーなんだなって思います。
そう言って頂けるのは本当に嬉しいですけど、僕もこう見えて56歳。もうすぐ還暦ですからね(笑)。若い頃に比べればクタクタだなと思うことも多いですよ。
ただ、健康診断で定期的に血液検査を受けているんですけど、数値はまったく問題なし! ドロドロの方は大丈夫です(笑)。あと、胃カメラもやってもらいましたが、ビックリするくらいキレイでした(笑)。
特別なことをしている訳ではないのですが、強いて言うなら「あまり深く考え過ぎない」「人と話すのが大好き」というのが良いのかな(笑)。これは、僕の出身地でルーツでもある“沖縄の血”が深く関係していると思います。
沖縄には「てーげー」っていう言葉があります。意味は「ほどほどに」ということ。もちろん、心配なことや不安なこともありますが、やるだけのことを全力でやったら「あとはなんとかうまくいくだろう!」という感じで、必要以上に考え込まないようにしています。
あと、沖縄の人はお喋り好きな人が多いのですが、僕も人と喋ることが本当に大好きですね。毎日の生活でストレスを感じることもありますけど、大好きな友人と飲み会でもして、くだらない話でゲラゲラと笑い合えば、一晩でリセットできます(笑)。
芸能界や個人的な友人だけでなく、見ず知らずの一般の方とプレーすることもありますよ。
朝起きて「サッカーしたいな」って思ったら、ウェアに着替えてフットサル場に行くんです。そして、プレーしている人たちをフェンス越しにじっと見ていると、「あ!川平さんだ!」って気づいてもらえるんですよね(笑)。そこで「僕も混ざって良いですか?」っていうと、大抵は仲間に入れてくれます。そして一緒にプレーして、終わったらみんなで飲む! 見ず知らずの人でも、サッカーが好きな人はみんな“フレンド”。そうした、人との交流も楽しみですね。
とにかく「野菜を食べる」ということは常に意識していますね。昔から常々、信頼する役者の先輩方はみんな「食生活が大事」「野菜を食べろ」って僕に教えてくれていました。やっぱり舞台の上で踊ったりするときに体重が重いと膝や腰に負担がかかるんですよね。
だから、健康はもちろん、なるべく体重をキープするためにも野菜中心の食事を心がけています。そのおかげで、ここ20年間の体重はほとんど変わっていません!
ゆっくり起きて、映画館に行くか、サウナに行くことが多いですね。映画はスクリーンで観るのが大好きで、時間があれば1日に2本でも3本でも観ます。サウナに関しては、僕は芸能人の中でも無類のサウナ好きで、ほぼ毎日通っています。
ランニングする人を「ランナー」って言いますが、僕は自分のことを「サウナー」って言っています(笑)。6~8分くらいサウナに入って、それから水風呂に入る。これを5回繰り返すのが僕のルーティンで、風邪もひかないし、健康に役立っていると思いますよ。あと、夕方になったら、大好きなホッピーを飲む! ホッピーはプリン体も少ないですから、これも健康の秘訣かな(笑)。
ズバリ“心の安心”です。喜びや悲しみといった様々な感情を表現する・奏でるという意味で、役者にとって「体」はまさに「楽器」のようなものなんです。この楽器が良い状態じゃないと、つまり体が健康じゃないと、良い演奏もできないし音色もでない…。だからステージに立つときは、何よりも「健康である」ということが最高の安心ですし、全てにおいて大切な土台といっても過言ではないですね。