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フラワーアクティビスト 志穂美悦子さんインタビュー(2019年6月25日掲載)

アクション女優として数多くの映画、ドラマで主演されてきた志穂美悦子さん。結婚を機に芸能界を引退され、現在はフラワーアクティビストとして震災支援活動「ひまわりプロジェクト」に力を注がれています。活動の詳細とご自身の健康について話を伺いました。

撮影/安友康博

アクション女優として数多くの映画、ドラマで主演されてきた志穂美悦子さん。結婚を機に芸能界を引退され、現在はフラワーアクティビストとして震災支援活動「ひまわりプロジェクト」に力を注がれています。活動の詳細とご自身の健康について話を伺いました。

2016年から続けられている 「ひまわりプロジェクト」は、どんな活動なのでしょうか。

JA長生にご協力いただき、たくさんのひまわりを被災地に届けるというプロジェクトです。

初年度は6万粒のひまわりの種を140人のボランティアの方と一緒に蒔き、そうして咲いた5万本以上のひまわりの花を、東日本大震災の被災地と熊本地震の被災地にお届けしました。それから毎年、多くのひまわりを被災地に届けていて、今年で4回目になります。

この活動が始まったきっかけは?

東日本大震災があった年(2011年)、私は宮城県・七ヶ浜に一般のボランティアとして参加していました。その時に仲良くなったボランティアセンターの方に協力いただき、次の年からは仮設住宅にお花を届けることにしたんです。ただ届けるのでは物足りないので、フラワーアレンジメントのワークショップも開催して、多くの方にお花を楽しんでいただくようにしました。ワークショップを開催して驚いたのが、皆さんがぱっと明るくなったような笑顔になったこと。「被災地だとなかなかお花を買ったり、お花を育てられないので、お花と接することがこんなに楽しいということを改めて感じることができた」と言っていただきました。

このことをJA長生の担当者方に話したところ、とても共感していただき「畑を1000坪提供するのでひまわりを育てて、被災地に届ける支援をしましょう」と始まったんです。

今年はどのようなことをやる予定ですか?

「宮城県・七ヶ浜がこんなに復興しているんだよ」ということを多くの人に知ってもらおうということで、一面のひまわり畑を現地で作る計画です。その後ワークショップも開催する予定で、8月までに多くの人に参加していただけるいろんなイベントを行う予定です。

花の魅力はどこにあると思いますか?

花は人にエネルギーを与えてくれるものだと思います。花を見たり触ったりすると、その生命力を感じることができる。病院に入院されている方がお花飾られるのも、無意識的のうちにエネルギーを得られるものを身近に置きたいからだと思います。被災地でも花を通じて笑顔を取り戻された方をたくさん見てきました。

志穂美さんがフラワーアクティビティストとして活動し始めるきっかけは?

これも震災がきっかけです。

被災地にボランティアとして参加するだけではなく、何か永続的に支援できないかと考えた時、フラワーアレンジメントの写真集を作り、その売り上げを寄付したいと思いました。自分がやって来たことが何かのお役に立つなら嬉しいですからね。

今まで自分が作ったフラワーアレンジメントはすべて写真に収めていましたから、それを自費出版で写真集にしました。そこからそれを見てくださった方々からお花に係わるお仕事の依頼が来るようになったのですが、その時点では、お花の仕事をしようと思っていたわけではなかったですから、ちょっとびっくりしましたね。

自然な流れみたいな中で始まったことなのです。

元祖アクション女優として活躍された志穂美さんですが、現在、運動はされていますか?

今は1週間のうち5日は筋トレと有酸素運動をしています。昔は体に負担がかかるような無茶なことも数多くやってきましたが、60歳を超えてからは体をいつくしむ感覚で運動をしています。昔と比べると走るスピードや筋肉はどうしても減っていきます。でも、努力は必要ですよね。何よりも気を付けないといけないのは「運動をしないと」とか「歩いたほうがいい」と思っていても、「運動する」までにいろいろ言い訳をつけてサボりがちになること。それが一番の老化なんだと思います。

具体的にどんな運動をされていますか?

毎日歩くことを心がけています。歩けるような距離であれば必ず歩いて目的地に行きますし、「今日は歩けていないな」と思ったら特に用事がなくても近所を歩くようにしています。齢をとってもスーツが似合う体型でいるためには筋力を維持することも大事なので、スクワットと腕立て伏せを日課にしていて、週に1回は近所の区営プールに行って泳ぐようにしています。

若い頃は特に何もしなくても必要な筋肉はありましたが、この齢になると自分から運動をして筋肉をつけないと、どんどん減っていく一方になってしまうことを実感しています。齢をとるほど運動はしなければならないと思いますね。

志穂美さんが考えるサボり心を打破する方法は?

私は昔から風邪を全くひかない子でしたし、激しいアクションをした日も翌日には万全の体調に戻っているほど健康な体でした。せっかく親から健康な体に産んでもらったのだから、しっかりと動き続けられる体を維持しないと申し訳ないと思って運動を心がけています(笑)。

健康な生活を続けるためには食生活も大事です。食事で気を付けていることは?

飽食の時代なので、食べ過ぎないようにすることが最も大事だと思います。とはいっても友達との食事会など、食べすぎてしまうことはある。そんな時はツラいですが、サプリメントや酵素ジュースだけで過ごすなどして食べ過ぎた分を取り戻すようにしています。

サプリメントはどんなものを摂っておられますか?

女性は年齢を重ねるとどうしても骨粗しょう症になってしまうといわれています。だから、それを予防するためのサプリメントを摂るようにしています。また人間ドックで自分の体の状態を検査することが大好きでよく検査しています。そこで問題となっている数値を改善させるためのサプリを自分で調べて飲んでいます。

健康でいるためにはリラックスすることも大切です。志穂美さんのリラックスできる瞬間は。

自分の仕事は「家を守る」ことで、フラワーアレンジメントは自分のメインの仕事ではないと思っています。だからお花を扱っているときはとても楽しく、それでリラックスできます。仕事量も月に大きな仕事1本だけにすると決めています。だから仕事がつらいとは思うこともなく、とてもいいペースで過ごせているんだと思います。

最後に60代、70代の読者の方にアドバイスをいただけますか。

60歳からが一番楽しい時期なんじゃないでしょうか。60歳までで会社や社会の軋轢、子育てなど一通りのことは経験して、人生が俯瞰できるようになっています。また精神的にもまだまだ若く、時間的にも余裕ができるようになります。だから「年だから」とか「年甲斐もなく」など自分を制限せずに、ぜひいろんなことにチャレンジしていただきたいですね。


・7月7日(日)、7月8日(月)
 福岡県 大牟田市
 HIMAWARI~志穂美悦子と燃える仲間たち~

 14:00 開演(13:00 開場 )
 会場:大牟田文化会館 大ホール
 福岡県大牟田市不知火町2-10-2
 全席自由

 前売り : 2,500円 / 当日:3,000円
 受付URL:http://w.pia.jp/t/nagabuchietsuko/

・8月10日(土)宮城県七ヶ浜町
 計画中

詳しくはHPをチェックしてください http://nagabuchietsuko.com/

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