1974年生まれ、東京都出身。5才の時に大河ドラマ『草燃える』(NHK)にて子役デビュー。ドラマ『うちの子にかぎって…』(TBS)や『パパはニュースキャスター』(TBS)などの人気ドラマで名子役として注目を集め、以降、現在に至るまで、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。近年は、ドラマ『愛しい嘘~優しい闇~』『あたりのキッチン』、映画『望み』、舞台『ザ・ウェルキン』『女の一生』『アンナ・カレーニナ』『楽園』などに出演。 この物語は、ある晴れた日に、草彅剛演じる「鐘谷志羅」という男が、テンガロンハットを手に、古めかしい手提げの旅行鞄を抱えて、坂道を上って来るところから始まります。 まだ稽古が始まったばかりなのでざっくりしているのですが、「とにかく恋だな!」というのが第一印象です。どんな状況でも人は恋をする、それを作者の北村想さんがノスタルジックな世界観で書かれているので、観る人にとっては「味わったことのある感情だ…」とどこか懐かしさを感じてもらえるのではと思います。 どんな年齢でも恋をするのは自由だと思います。誰かが誰かに恋をするって、とても素敵なことですよね。それこそ元気読本の読者の方々には、懐かしさを感じながら見ていただけるかも。それに文章の流れやテンポがとにかく気持ち良いんです。私も本読みをしていて、どんどん物語が転がっていく感覚で進んでいくので、お客様にとっても、見やすい作品だと思います。 私自身が「役者になろう」と思ったことは実は一度も無くて、幼少期の吃音を治すために両親が児童劇団に入れてくれたのがきっかけで、気づいたら役者の道を歩んでいました。なんとか続けてきたけど、今思えばとんでもないところに来ちゃったなと思います(笑)。 いま一番熱中しているのは、睡眠です。もともと私は寝つきが悪くて、寝ても少しの物音ですぐに起きてしまうから眠りも浅く、朝起きても疲れが取れていないことに悩んでいました。そこで、試しに耳栓を買ってみたらこれが凄い効果で! 今までは頑張って寝ようとしていたけど、耳栓をすると気づいたら寝られるようになりました。もっと早く買えば良かった。毎日つけて寝ていたら、朝スッキリ起きられるようになったし、仕事も家事も良いパフォーマンスをするには睡眠が本当に大切だなと思います。 酵素玄米、白米、しょうゆ麹を乗せた目玉焼きとかですね。発酵食品は進んで取り入れるようにしています。特に稽古が始まってからは、体が酵素玄米を欲するようになります。ハードな生活でも、「これ(酵素玄米)を食べとけば何とかなる」って頭のどこかで思っているんだと思う(笑)。 とりあえずちょっとだけ寝坊させてもらいますよ、と家族に言って、8時まではゴロゴロしたり。これといって何も変わらないです。私が休日でも、家族は休日じゃないことも多いので。時間があるときは「ヨモギ蒸し」に行っています。ヨモギが入った壺を沸かして、その蒸気を膣に当てるんです。これが本当にデトックスになる。気持ちよくてとてもリフレッシュできるのでお気に入りです。 ありがとうございます。おかげさまで、楽しく生きています。楽しく生きるには、健康は不可欠です。私が健康を意識しだしたのは、40代くらいから。年齢の壁といいますか、30代と40代では体力が全然違うって実感しました。いま49歳ですけど、人間ドッグの先生に「40代は健康で当たり前。これからですよ」って言われて、ますます健康には気を付けなきゃと思うけど、私の性格上、先のことを考えすぎるのは向いていなくて。もちろんネガティブなイメージや不安は一瞬頭をよぎるけど、今考えてもしょうがない! と思って「今を生きること」に集中します。未来に対しておおらかと言うか、ちょっと雑な方が生きやすいし、健康に気を使いつつも大好きなお酒を楽しむとか、自分のペースで楽しく歳を重ねていきたいです。
【京都公演】 2023年12月9日(土)~12月17日(日) 京都劇場 【作】 【演出】 【出演】 【お問い合わせ】
撮影/牧野健人~西尾まりさんプロフィール~
舞台『シラの恋文』~あらすじ~
坂道を上り切った、海が一番美しく見える場所に建つのは、結核療養施設・サナトリウムで、
志羅はそこにやってきた「新参者」でした。この施設には、さまざまな事情を抱えた住人たちや職員たちが志羅を待ち受けています。そして、ここで志羅には、ある運命の出会いが・・・。草彅剛さん主演で注目をあつめている舞台、『シラの恋文』。西尾さんは物語の魅力をどのように捉えていますか。
「昔の懐かしい恋」ですか。とても興味深いです。幅広い年齢層で、色々な受け取り方ができる作品になりそうですね。
これから照明や映像、どのような演出が加わるのか私自身とても楽しみですし、お客様にも期待していてほしいです。近年では「母親役」が板についてきた西尾さんですが、そもそも役者になろうと思ったきっかけとは。
お仕事をいただけるのは本当にありがたくて、与えられた仕事、役をただただ一生懸命にやることを大切にしています。観てくださった方がどう捉えるかは、その方の自由ですし、作品に私が必要とされるのであれば、携わってくれる人たちのためにも頑張りたいです。絶えず作品に出続けられているその背景には、西尾さんのお仕事に対する姿勢や謙虚さがあるとお見受けしました。仕事に加えて子育てや家事など、忙しい中でも健康面で気を付けていることはありますか。
耳栓は必需品ですね。そんな西尾さんおすすめの「元気が出るご飯」を教えてください。
お休みの日の過ごし方はどのように?
睡眠に食事など、健康には気を使われていますね。ハツラツとした元気なお姿がまわりを元気にすると、お会いしてみて感じました。
【福岡公演】2023年12月22日(金)~12月28日(木) キャナルシティ劇場
【東京公演】 2024年 1月 7日(日)~1月28日(日) 日本青年館ホール
北村想(きたむら・そう)
寺十吾(じつなし・さとる)
草彅 剛
大原櫻子 工藤阿須加 鈴木浩介 段田安則
西尾まり 明星真由美 中井千聖 宮下雄也 田山涼成
シス・カンパニー 03‐5423‐5906(平日11:00~19:00)