
撮影/牧野健人 1961年5月10日、秋田県生まれ。1987年に「ふたり川」(村勢真奈美名義)でデビューし、その後、藤あや子に改名。「こころ酒」「むらさき雨情」などのヒット曲を多数生み出し、NHK紅白歌合戦にも21回出場。演歌にとどまらず、ジャズやクラシックとの融合にも積極的に挑戦。自ら作詞、作曲も手がけるなど表現の幅を広げている。2024年には子宮体がんを公表するも早期に復帰。健康・美・平和への想いを深めながら、精力的に活動中。 大切な人たちとの出会い、別れ、そしてこれから―― デビュー10年目のときに体調を崩して、もうダメかも…と思った時期がありました。でもそのとき、「雪深深(ゆきしんしん)」という曲と出会い、親友の坂本冬美さんが「これは絶対歌うべき!」と強く背中を押してくれたんです。実は当時、カラオケで歌いやすい曲が流行していたこともあって、周囲には反対する声も多かったのですが、冬美さんの熱意に支えられて、今でもコンサートのラストに歌うほど、私にとって特別な曲になりました。 家族のような存在です。出会って5年目くらいから、よくご飯を食べるようになって。最初は遠かった家も、引っ越すたびに近づいて…今や“恋人みたい”って言いあっています(笑)。同じ職業だからこそ分かり合える部分も多くて、大人になってからこんなに深い友情が育つなんて思いもしませんでした。 はい。スタッフから「一度、自分の人生を歌ってみない?」と提案されたんです。最初はすごく悩みました。でも、「日記のように綴ってみたら?」と言われて、まずは両親への想いから書き始めました。娘や孫への気持ち、そして夫とのこと…本音をぶつけて書いたら、あとで「友達も入れなきゃ!」と気づいて(笑)。冬美さんには「ごめんね」って謝りました。 クラシックの名曲「ラ・カンパネラ」に詞をつけるという企画でした。最初はメロディが複雑すぎて「これは無理…」と放置していたんですが、あるときニュースで戦争の映像を見て、心がざわついて。すると、自然と言葉が湧き出てきて、一気に歌詞が完成しました。“カンパネラ”が「小さな鐘」という意味も知って、とてもしっくりきたんです。尊敬するフジコ・ヘミングさんの「平和を願う心」とも重なり、作品として形にできたことが本当に嬉しかったですね。 難聴を発症したときは、シャワーの音が刺さるように耳に響いて、本当に驚きました。当たり前のことができなくなる、感じられなくなるというのが、病のいちばん厄介なところ。医師には「5年はかかるかもしれない」と言われましたが、諦めたくなくて、自分の体質を独学で徹底的に調べました。ある日、『人にはそれぞれ体質に合う食べ物がある』という本に出会って、今まで“体に良い”と信じて摂っていた食材が、自分には合っていなかったと気づいたんです。私の場合は腎が弱く、冷えやすい体質。だから、トマトやキュウリのような体を冷やす夏野菜はあまり摂らないようにしました。そうして食生活を見直した結果、4ヶ月で歌のステージに復帰できました。昨年経験した子宮体がんの手術後も、翌日には階段で8階まで上りました。もちろん大変でしたが、回復が早まり、予定より早く退院できたんです。人間って、思っている以上に強いんですね。自分に負けず、正しい知識を得て、自分で動くこと。それが私なりの“治す力”だと思っています。 断食とかは無理!(笑)食べたいものは食べる。でもそのぶん、運動します。キックボクシングやヨガは、コロナ前から長いこと続けていますね。筋肉痛はつきものですが、それも楽しみながらやっています。美容法はシンプルに「保湿命」。病院でもらえる保湿液をバシャバシャ使っています。パックもしたことはあるのですが、面倒で続かないんです(笑)。 特に女性のみなさんには、年齢なんて関係なく元気で美しくあってほしい。女性はこの世の“太陽”だと思います。明るく、美しく、前向きに生きていきましょう。
絶賛発売中! 《収録内容》 M1. 想い出づくり M2. 小さな鐘の音~ラ・カンパネラ~ M3.想い出づくり(オリジナル・カラオケ) M4.小さな鐘の音~ラ・カンパネラ~(オリジナル・カラオケ) 【品番】MHCL-3140 【価格】¥1.600(税込)
~藤あや子さんプロフィール~
楽曲紹介『想い出づくり/小さな鐘の音~ラ・カンパネラ~』
「想い出づくり」は、自身の人生を振り返りながら、家族や友人への想いを綴った一曲。「小さな鐘の音~ラ・カンパネラ~」は、クラシックの名曲に平和への祈りを重ねた詞が印象的。いずれも“小野 彩(このさい)”名義で作詞を担当。人生の歩みがそのまま歌となった、深いメッセージソングが誕生しました。
歌手デビュー38年を迎えられました。これまでの歩みを振り返って、印象に残っている出来事や転機はありますか?
坂本冬美さんとの絆は、特別なものなんですね。
新曲「想い出づくり」は、ご自身の人生をもとにした作品ですね。
もうひとつの収録曲「小さな鐘の音~ラ・カンパネラ~」は、平和への祈りが込められた作品ですね。
突発性難聴や子宮体がんなど、大きな病気も経験されています。そのときの心境は?
健康や美しさを保つ秘訣はありますか?
最後に、読者のみなさんへ健康と美に関するメッセージをお願いします。
ありがとうございました!