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俳優 りょうさんインタビュー(2024年6月25日掲載)

15歳でモデルデビューをはたし、涼しげなまなざしから「クールビューティー」のイメージで人気に火がつき、数々のドラマや映画、舞台と活躍の場を広げてきた俳優のりょうさん。今回3度目の参加となる劇団☆新感線の最新作では美しい女大名を演じることで期待が高まっています。誰もが見惚れるスタイルを支える体力づくりや、食事などの健康面についてもお聞きすることができました。


ヘアメイク/COCO
スタイリスト/仙波レナ
撮影/梁瀬玉実

~りょうさんプロフィール

1973年1月17日生まれ、埼玉県出身。10代からモデルとして CMや雑誌、ファッションショー等で幅広い活動を行う。1996年にドラマ『ロングバケーション』で女優デビュー。99 年公開の『双生児』で映画初出演を果たし、同年、高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞するなど女優としての才能も認められ、以降数多くの映画、ドラマ、舞台に出演。近年の主な出演作に、【ドラマ】『Tokyo Woman』(23・CX)、『王様に捧ぐ薬指』(23・TBS)、【映画】『夜明けのすべて』(24)、『バズ・ライトイヤー』(22・声の出演)、【舞台】『ジャンヌ・ダルク』(23)、『両国花錦闘士』(20)などがある。劇団☆新感線には『髑髏城の七人』Season花(17)、『偽義経冥界歌』(19-20)以来3作目の参加となる

いのうえ歌舞伎『バサラオ』とは…

「俺は好きなように生きる。この〝顔〟を使って」

 幕府と帝が相争う、混乱そして裏切りの時代。島国「ヒノモト」に生きる男が二人。幕府の密偵を足抜けし、逃亡していたカイリ(中村倫也)は、〝狂い桜〟の下、麗しき顔で女たちを従えたヒュウガ(生田斗真)が催す〝バサラ〟の宴に出くわす。ヒュウガに惹きつけられたカイリはヒュウガの軍師になることを決意。二人は咲き乱れる〝狂い桜〟の下で手を結ぶ。

 一方、鎌倉では執権・キタタカ(粟根まこと)に、女大名・サキド(りょう)がヒュウガの成敗を申し出ていた。京都守護への道中、サキドはヒュウガを斬ろうとするが、彼の瞳に魅了されて隙を見せてしまう。そして流刑のゴノミカド(古田新太)の首を取るともちかけられ、京でゴノミカドの首を待つと告げる。流刑の地・沖の島にゴノミカドを訪ねるヒュウガ。ミカドを手中に収めようとした刹那、ゴノミカドの守護役・戦女のアキノ(西野七瀬)がヒュウガに矢を放つが、ゴノミカドもヒュウガの瞳に魅惑され…!?

  たどり着くのは地獄か、それとも極楽か?
  〝バサラ〟の宴が今、幕を開ける――。

今回の舞台『バサラオ』への出演オファーが来た際は、どんなお気持ちでしたか。

 劇団☆新感線の作品は「常時待機中」くらい待ち焦がれていたので、「やったー! やっと来た!」と思いました。お声がけしていただけて本当に嬉しかったです。
4年前にコロナの影響で福岡公演が中止になってしまった『偽義経冥界歌』のCOME BACK公演ということで、当時はすごく悔しい思いをしたので、またこうやって機会をもらえることが感慨深いですし、ありがたく思います。

りょうさんは女大名の「サキド」という役ですが、台本を読まれてどんな印象をお持ちでしょうか。

 自分が面白いと思ったことや好きなことにいつも身を置いている、自由な人だと捉えています。美しさを武器に覇権争いをする物語の中で、私が演じるサキドは偉くなるのが目的ではなくて、自分の好きなことをするために「今はこの人についていこう」といったずる賢さが魅力の一つ。でも簡単に人を裏切るし、できないことはスパッと諦めちゃうんです(笑)。「サキド好み」という言葉が劇中に登場するくらい自分独特の美意識も高いので、物語を通して視覚的にも楽しんでいただけると思います。

今回はアクションにも意欲的に挑戦されるとのことですが、普段の体づくりはどのように?

 運動は好きなので、かれこれ十数年以上は色々やっています。今は下半身を中心に鍛えていて、スクワットなど地味にキツイものを頑張っています。始めたきっかけは体幹トレーニングだったと思います。舞台に立つときに声を出したり、演じる上で体幹は基盤となるので。
今年に入ってからはなるべくタクシーを使わずに歩く、電車やバスを使うことを意識しています。最近は漢方のカウンセリングで自分に合うものを教えていただいたので試しています。

誰もが見惚れる、りょうさんのそのスタイルからどんなアクションが見られるのかとても楽しみです! お食事は何か気を付けていますか? 「クマザサ茶」がお好きと拝見したのですが…

 クマザサ茶、よくご存じで(笑)。クマザサ茶は健康にも良くて味もおいしいので大好きです。ほぼ毎日飲んでいるかな。以前は朝に10分くらいかけて煮だして飲んでいましたが、今はお湯で割るだけの簡単なものにしています。

クマザサ茶、飲みたくなりました。食事に関してはいかがですか?

 あまりこれといったものは無くて、食べたいものを食べます。子ども達の分も作っているので食事はほとんど自炊をしていて、基本的に体に良いものを食べるようにしています。無添加、オーガニックのお野菜をたっぷり使うなど、食材と調味料にはこだわっています。
 その中でも、たまに自分の中で食材の「ブーム」がくることがあって。例えば4年前に毎日「シイタケ」が食べたい時期があったんです(笑)。仕事終わりにスーパーによって、分厚くてキュッと身のしまったパック入りシイタケを買って帰り、子ども達が寝たあと、シイタケタイムをスタート。仕事のことを考えながら、家のグリルでまるごと焼いて塩とゴマ油をかけて食べていました。これがもうたまらなく美味しくて、ひと月くらいは毎日食べたかな。他にもめかぶとか、その時々で体が必要とするものが食べたくなるのだと思います。シイタケだったら、免疫力を高める効果もありますし。

公演は7~10月の長期間に渡り、福岡・東京・大阪の3拠点で開催されます。暑い季節の長丁場を乗り越えるコツとは。

 体力にはけっこう自信がありますが、家事から解放される福岡、大阪の地方公演の方が元気に過ごせそうです。家事って本当にすごい労働なので大変ですよね。地方公演期間中は家事を家族にお任せしてお仕事により集中できるので、ありがたいです。昔は地方公演でも休演日に東京の家に戻ったりしていましたが、今はもう子どもも大きくなったので「自分たちでやりなさい」という感じで楽にはなったのですが、東京にいるとついついやってしまうので(笑)。家事の労力も力に変えて、精一杯頑張りたいと思います。ぜひ劇場へ足を運んでいただけたら嬉しいです。

【福岡公演】7月7日(日)~8月2日(金) 博多座
【東京公演】8月12日(月休)~9月26日(木)明治座
【大阪公演】10月5日(土)~10月17日(木)フェスティバルホール

【作】
 中島かずき

【演出】
 いのうえひでのり

【出演】
 生田斗真 中村倫也
 西野七瀬 粟根まこと
 りょう
 古田新太 ほか

【主催】
 ヴィレッヂ

【お問い合わせ】
 サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)